高血圧

がんこな高血圧

すぐれたお薬が開発され、血圧の管理はめざましく進歩しました。
しかし、お薬を使っていても、血圧が十分に下がっていない患者さんも少なからずみられます。
3種類以上のお薬を使用しても血圧が下がらない(140/90mmHg未満にならない)がんこな高血圧の場合には、次のような原因が考えられます。

1)お薬を正しく服用できていない
2)塩分の取り過ぎや肥満がある
3)診察室では高めに測定されてしまう
4)お薬があっていない
5)睡眠時の無呼吸やホルモンなどの異常がある

血圧のお薬にはたくさんの種類がありますが、がんこな高血圧の場合、ほかのお薬と一緒に利尿薬を上手に使うと、血圧の管理がスムーズになることが少なくありません。

もらっているお薬がどのような種類なのか、ご自分でも確認してみましょう。
脳卒中や心臓病を予防するためには、血圧をしっかり・十分に下げることが必要です。
担当医まかせにせず、主体的に血圧の管理に取り組むことが大切です。

高血圧のお薬(1)

血圧のお薬にはたくさんの種類がありますが、大きく分けると4種類くらいになります。

今回はこのうちカルシウム拮抗薬についてお話しさせていただきます。

カルシウム拮抗薬には、ノルバスクやアムロジン、アテレックなどのお薬があり、服用されている方も多いと思います。
血圧を下げる力が強く、目立った副作用がないため、日本では最も多く使用されています。
他のお薬と比べ日本人に多い脳卒中の予防効果に優れていることもあり、個人的にも血圧のお薬を患者さんに服用していただく際に第一選択として使用することが多くなっています。
また最近の研究から動脈硬化が進行するのを抑える働きがあることもわかってきました。

このようにカルシウム拮抗薬はすぐれたお薬ではありますが、持病に糖尿病や心不全などをお持ちの患者さんの場合には、他のお薬を第一選択とする必要があります。
患者さんひとりひとりに最適な治療が行われるよう上手にお薬を使い分けるのが医師の役割です。

高血圧のお薬(2)

血圧のお薬は、大きく分けると4種類くらいになります。

今回はこのうち利尿剤ついてお話させていただきます。

日本で利尿剤が処方されることはそれほど多くはありません。
これにはいくつか理由がありますが、利尿剤はもっと積極的に使用していいと考えます。
脳卒中などの予防効果は他のお薬と比べて遜色がありません。
また、塩分の多い食生活をしがちの日本人にあったお薬ともいえます。
他のお薬(特にACE阻害薬)との合性もよく、個人的にも、最初に使用したお薬で血圧の低下が十分でない時に、少量の利尿剤を第二あるいは第三のお薬として用いています。

日本高血圧学会のガイドラインでは、3種類以上の血圧のお薬を使用する場合に、1種類は利尿剤を使用することが推奨されています。
利尿剤を使用する時に注意する点として、血糖値や尿酸値を時々確認してみる必要性があげられます。
患者さんひとりひとりに最適な治療が行われるよう上手にお薬を選ぶのが医師の役割です。